高田崇史Official Web Site -club TAKATAKAT

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ESSAY

『古事記異聞──鬼統べる国、大和出雲』

114日に講談社ノベルスより、

「古事記異聞」の第4弾になる、

『鬼統べる国、大和出雲』が上梓されました。

これで『古事記異聞』の「出雲編」は完結します。

ということは「出雲」に関して、

何らかの結論が出たということになりますが……

さて、それはどんな「結論」だったのでしょうか?

今回、橘樹雅たちはその「出雲」を追って、

大和国・奈良に旅立ちます。

主たる取材地は三輪。

三輪といえば、日本最古を誇る大神(おおみわ)神社です。

何しろ「神」と書いて「みわ(三輪)」と読んでしまうのですから

実に凄い話です。

その途中で、色々な場所にも立ち寄りますが、

何とか無事に(笑)大神神社に辿り着きます。

すると驚愕の事実、

「アニミズム(自然崇拝)の原点といえる神社なのに、

拝殿が肝心の神体山の頂上を向いていない!」

(=拝殿から神体山頂上を拝めない)

ことに気づきます。

それは一体何故?

この点は以前に『QED』などにも

ほんの少しだけ書きました。

しかし今回、雅たちは、

「それなら、拝殿はどこを向いて(見て)いるのか?」

「参拝者は(知らずに)どこを拝んでいるのか?」

という大きな謎にチャレンジすることになります。

実に無謀な挑戦ですが、やってしまいます(笑)

拝殿が向いている方角を追いかけて、

二人は実際に色々な場所に足を運ぶことになります。

ちなみにこちらは、長谷寺です。

ここで雅は千鶴子から、長谷寺が隠し持っている、

暗く深い歴史を聞かされて驚きます。

かなり衝撃の歴史ですが、おそらく真実です。

殆ど治外法権ともいえる長谷寺に、

なぜ多くの人々が足を運んだのか?

特に、妙齢の女性が多かったといわれています。

その理由は何だったのでしょう……?

でも、まだまだ雅たちの謎解きの旅は続きます。

誰かにこっそり後をつけられているとは全く気づかずに、

雅たちはこんな所まで。

ちょっとディープな奈良です。

さて。

果たして二人は、無事に解答に辿り着けたでしょうか?

ぜひみなさまも、雅たちとご一緒に、

バーチャルな歴史探訪の旅にお出かけいただければ幸いです。