高田崇史Official Web Site -club TAKATAKAT

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ESSAY

『鬼門の将軍 平将門』

6月1日に新潮社より

『鬼門の将軍 平将門』が刊行されました。

崇徳院、菅原道真と並んで「日本三大怨霊」と

呼ばれている将門ですが、

果たして本当に「怨霊」なのでしょうか?

その謎を(姓名判断画数65画の…笑)萬願寺響子と、

ヤドカリオタクの従弟・鳴上漣が追います。

実際に将門の地元に足を運んでみると、

彼は現代でも非常に愛されていて

恐れられている様子など微塵もありません。

将門は、おそらく怨霊と考えられていないからでしょう。

そもそも、怨霊慰撫の最たる芸能の

お能に「将門」という演目は存在しないのです。

平家や義経・弁慶に関する演目は、

あれほどあるというのに。

もちろん、江戸っ子たちからも慕われていて、

将門塚保存会による例大祭も行われています。

ぼくも末端会員として、毎回参列させていただいているのですが、

こちらも、将門が恐ろしいからというよりは、

彼のことが大好きで足を運んでいる方が多いように感じます。

そもそも『江戸名所記』にも、

獄門に架けられた将門の首は声を上げて笑い、

それ以降は「たたりをなさざりけり」

と書かれているのです。

それが何故「怨霊」の仲間入りをしてしまったのか……。

謎と言えば「成田山」もそうです。

江戸っ子は、将門を調伏した成田山に行かない?

しかし、江戸っ子を代表する市川團十郎や海老蔵たちは、

今でも毎年、成田山に参拝しています。

というより、当時はむしろ

「江戸っ子ならば、一生に一度は成田山」

とまで言われていたようです。

それが、何故? いつから?

そんな不思議なことだらけの「将門」ですが、

今回の舞台は東京と京都・宇治。

ぜひ皆さまも響子や漣たちと共に、

謎解きの旅にご参加いただき、

一緒に楽しんでいただければと思っています。

ではでは、よろしくお願い申し上げます。